頬のニキビ跡やクレーターが気になり、美容クリニックで相談してみたいと思っていました。ただ、男性でも気軽に行けるのか、少しためらいもありました。
どんな治療があるのか、費用はどれくらいかかるのか。実際に話を聞いてみようと思い、2つの美容クリニックでカウンセリングを受けてきました。
説明を受けたのは、細い針と高周波を使う治療や、薬剤を注入する治療などです。さらに調べると、サブシジョンという方法もあり、それぞれ何が違うのか理解するのは簡単ではありませんでした。
今回は、実際に相談した内容と、その後に調べた治療方法の違い、費用や回数について整理しました。私はまだ施術を受けておらず、治療するかどうかを検討している段階です。
頬のクレーターが気になり、美容クリニックへ
一番気になっているのは、頬に残ったニキビ跡のへこみです。肌が部分的にへこんで見える、いわゆるクレーターです。
毛穴の目立ちや鼻の黒ずみも気になりますが、まずは頬の凹凸を改善できないかと考えていました。
洗顔や保湿は肌を整えるために大切です。ただ、すでにできた深いへこみを化粧品だけで改善するのは難しいため、医師に相談することにしました。
最初から施術を受けると決めていたわけではありません。自分のクレーターにはどんな治療が考えられるのか、どの程度の変化を期待できるのかを知りたかったのです。
2つの美容クリニックで相談して分かったこと
カウンセリングでは、頬の状態を見てもらい、考えられる治療方法や費用について説明を受けました。

行く前は少し緊張していましたが、先生やスタッフの方に悩みを話すことができました。男性の来院者もいると聞き、相談することへの抵抗も小さくなりました。
頬のクレーターについても医師から状態の説明を受けました。ただ、へこみの程度だけで治療方法が決まるわけではありません。形や深さ、肌の状態などによって、向いている治療は変わるそうです。
2院で説明された方法も同じではありませんでした。さらに、ニキビ跡だけでなく、毛穴や肌質を整えるための提案もありました。
そこで、まずはそれぞれの治療が何を目的にしているのか、分けて考えてみることにしました。
ニキビ跡の治療方法は何が違う?
今回の相談内容と一般的な治療情報を整理すると、主な違いは「皮膚にどのように働きかけるか」です。
| 治療方法 | どんなことをする? | 考えられる目的 |
|---|---|---|
| ニードルRF | 細い針を刺し、高周波の熱を利用する | 肌の凹凸や質感の改善を目指す |
| 薬剤注入 | 薬剤を皮膚に直接注入する | 薬剤の種類に応じ、へこみや肌質などに働きかける |
| サブシジョン | へこみを下から引っ張る組織を針などで切り離す | 引きつれによるへこみを改善する |
| フラクショナルレーザー | レーザーで皮膚に細かな刺激を与える | 皮膚の再構築を促し、凹凸の改善を目指す |
このほかにも治療方法はあります。また、複数の方法を組み合わせる場合もあり、どれか一つがすべてのクレーターに最適というわけではありません。
ニードルRFとは?針と高周波を組み合わせる治療
ニードルRFは、細い針を皮膚に刺し、高周波(RF)のエネルギーで皮膚の内部に熱を与える治療です。
この刺激によって、皮膚のコラーゲンなどの再構築を促し、ニキビ跡の凹凸を目立ちにくくすることを目指します。
今回説明を受けた機器の一つには、針を斜めに入れる方式や、薬剤の注入を組み合わせる方式がありました。
配布された資料には、主に3種類の針の使い方が紹介されていました。
- 斜めの針:皮膚に斜めに針を入れ、高周波と薬剤注入を組み合わせる方式
- 垂直の針:皮膚に対して細い針を垂直に入れ、高周波を利用する方式
- 1本の針:特定の部位に対して高周波を利用する方式
これは一つの機器が備える複数の機能であり、1回の施術ですべてを行うという意味ではありません。実際にどの方式を使用するかは、治療する部位や肌の状態などによります。

上の図では、斜めに入れた針から高周波のエネルギーを与え、薬剤も注入する仕組みが説明されています。
この方式には、皮膚の内部の引きつれに働きかける「サブシジョンに似た作用」もあると紹介されています。ただし、後ほど説明する通常のサブシジョンと同じ治療ではなく、同じ効果が得られると確認されたわけでもありません。

垂直の針を使う方式では、複数の細い針を皮膚に入れて高周波を与えます。針の入り方や働きかける部位が、斜めの方式とは異なります。
ただし、どちらの方式であっても、図のとおりに必ず皮膚が改善するという意味ではありません。機器の仕組みと、実際に得られる効果は分けて考える必要があります。
薬剤注入は、何を入れるかによって目的が違う
もう一つ説明を受けたのが、医師が薬剤を直接注入する方法です。機器を利用した薬剤導入とは違い、注射で薬剤を入れる方法もあります。
ここで大切なのは、薬剤注入といっても、どの薬剤を使用するかで目的が変わることです。
例えば、肌のうるおいや質感を整える目的の注入製剤と、ニキビ跡の凹凸に対して組織の変化を期待する注入製剤では、狙っているものが異なります。
肌全体の調子を整えたいのか、頬のへこみを目立ちにくくしたいのか。目的が違えば、比較する治療方法も変わります。
私の場合、まず改善したいのは頬のクレーターです。そのため、薬剤を使うなら、どのへこみにどのような変化を期待しているのか、薬剤名と一緒に確認したいと思っています。
薬剤によっては腫れ、内出血、感染、しこり、アレルギー反応などが起こる可能性があります。成分や注入する場所によっては、さらに重い合併症への注意も必要です。
サブシジョンとは?へこみを引っ張る組織に働きかける治療
ニキビ跡について調べていて、特に気になったのがサブシジョンです。
クレーターの中には、皮膚の下にある硬い組織が、表面を内側へ引っ張っているものがあります。
サブシジョンは、この引っ張っている組織を、皮膚の下から針などで切り離す治療です。引きつれをゆるめることで、へこみを目立ちにくくすることを目指します。
特に、なだらかに波打つようなへこみでは治療候補になることがあります。一方、狭く深いへこみなどでは、別の方法が検討されることもあります。
施術後には内出血や腫れ、痛みなどが起こることがあり、感染や血管・神経などへの損傷にも注意が必要です。
ここで覚えておきたいのは、サブシジョンとニードルRFは目的や仕組みが違うということです。
ニードルRFの一部にはサブシジョンに似た作用をうたう機器もありますが、通常のサブシジョンと同じだけ癒着を解除できるとは限りません。
自分の頬のへこみが、下から引っ張られているタイプなのか。そうであれば、どの方法が候補になるのかを確認したいところです。
レーザーなど、ほかの方法もある
レーザーにも種類があります。ニキビ跡では、皮膚に細かな点状の刺激を与え、修復過程を利用して凹凸の改善を目指すフラクショナルレーザーなどが使われます。
また、狭く深いへこみに対しては、薬剤を部分的に使用するTCA CROSS(ティーシーエークロス)という治療が検討される場合もあります。
これらも効果や副作用に違いがあり、ニキビ跡の形によって選択肢が変わります。複数の方法を組み合わせることもありますが、必ず組み合わせたほうがよいというわけではありません。
日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、レーザーや高周波を用いた治療には改善を報告する研究がある一方、国内での検討や長期的な効果の評価には限界があるとされています。
研究報告があることと、自分のクレーターにも同じ効果が期待できることは別です。施術の名前だけで選ばず、医師の診察で状態を確認する必要があります。
1回・3回・5回の料金プランは、どの治療の話?
カウンセリングで迷ったことの一つが、治療の回数と費用です。
ここでいう1回・3回・5回は、今回説明を受けた「細い針と高周波を利用し、薬剤導入も組み合わせる施術」の料金プランです。
サブシジョンや薬剤の手打ち注入、レーザー治療が、すべて同じ回数や料金で受けられるという意味ではありません。
| プラン | 何を意味する? | 私が確認した大まかな費用 |
|---|---|---|
| 1回 | 対象の施術を1回受ける | 数万円台 |
| 3回 | 同じ施術を合計3回受けるコース | 十数万円台 |
| 5回 | 同じ施術を合計5回受けるコース | 20万円台 |
金額は個別の見積もりを大まかにしたもので、全国的な相場ではありません。施術範囲や使用薬剤、麻酔などの条件によって料金が変わることもあります。
この場合の「1回」は、1か所に針を刺すという意味ではなく、その治療を1度受けるという意味です。また、3回コースを選んだからといって、必ず3回で治療が完了するとは限りません。
3回と5回、どちらを選べばよいのか
今回の料金では、回数の多いコースほど1回あたりの金額が安くなる設定もありました。
そのため、3回でよいのか、どうせ受けるなら5回にしたほうがよいのか迷いました。
ただし、料金が割安だからという理由だけで、最初から5回を選ぶのがよいとは限りません。
施術方法によっては、皮膚が落ち着き、変化を評価するまでに時間がかかります。何回目で状態を確認するのか、その結果によって治療方針を変更できるのかが重要です。
例えば、3回受けた時点で目標に近づいているなら、その後の治療が本当に必要なのか見直すことも考えられます。反対に、変化が少ない場合も、単純に回数を追加すればよいとは限りません。
私としては、何回受ければどのくらいの変化が期待できるのか、途中でどう評価するのかを確認してから決めたいと思っています。
サブシジョンや薬剤注入は別の料金で考える
サブシジョンは、治療するへこみの範囲や部位などによって費用が変わる場合があります。薬剤注入も、使用する製剤の種類や量、注入範囲によって金額が変わります。
つまり、同じ「3回」でも、違う治療の料金を単純に比較することはできません。
ニードルRFならどの範囲を施術するのか、注入なら何の薬剤をどのくらい使うのか、サブシジョンならどのへこみを対象にするのか。それぞれの条件をそろえて考える必要があります。
麻酔、診察、追加薬剤、施術後のケアまで含めた総額も確認しておきたいところです。
費用は高い。でも、変化が期待できるなら受けてみたい
正直なところ、実際に聞いた費用は安くありませんでした。
それでも、気になっている頬のクレーターが少しでも目立たなくなる可能性があるなら、治療を受けてみたい気持ちはあります。
ただ、施術によってどのくらい変化するのかは分かりません。思ったほど改善しない可能性もありますし、痛みや肌への負担も気になります。
完全に凹凸がなくなることを期待するのではなく、自分の肌でどの部分にどの程度の変化が見込めるのかを知りたいと思っています。
また、ニキビ跡だけでなく毛穴や肌質も気になりますが、最初からすべてを治療する必要はないと考えています。
まずは頬のクレーターについて、治療方法、期待できる変化、費用をもう少し整理してから判断するつもりです。
治療を決める前に、次は何を確認する?
今回のカウンセリングを通じて、次に相談する際には、施術名だけでなく具体的な治療計画を確認したいと思いました。
- 頬のクレーターは、どのような形や深さに分類されるのか
- 提案された施術は、どのへこみを改善する目的なのか
- サブシジョンなど、ほかの方法と比べてどんな違いがあるのか
- ニードルRFでは、どの方式や薬剤を使用するのか
- 何回程度を想定し、いつ変化を評価するのか
- 赤み・腫れ・内出血・色素沈着・感染・傷跡などのリスクは何か
- 使用する機器や薬剤は国内でどのような承認を受けているのか
- 麻酔や追加費用を含めた総額と、途中解約・返金の条件はどうなっているか
- 施術後に異常が起きた場合、どこで診察を受けられるのか
厚生労働省も、美容医療を受ける前に、施術の効果だけでなく、リスクや副作用、ほかの選択肢、今すぐ受ける必要があるかを確認するよう案内しています。
説明を聞いても分からないことが残るなら、その場で契約せず、持ち帰って考えることもできます。
私も、もう少し内容を理解してから決めたいと思っています。
日常のスキンケアも続ける
美容医療を受けるかどうかにかかわらず、洗顔や保湿、紫外線対策は続けたいと思っています。
すでにできた深いクレーターを化粧品だけで治すことは難しくても、乾燥や毛穴の黒ずみなど、日常のケアで見直せる部分はあります。
毛穴のケアについては、メンズの毛穴ケア|黒ずみ・角栓・開きの原因と基本でも紹介しています。
なお、施術を受ける場合は、前後の洗顔や保湿、紫外線対策について担当医の指示を優先してください。施術後に強い痛みや腫れ、発熱などの異常が出たときは、早めに施術を受けた医療機関へ連絡する必要があります。
まとめ|2院で相談して、治療方法の違いが少し分かってきた
今回、2つの美容クリニックでカウンセリングを受け、頬のクレーターに対する治療方法や費用について具体的に考えることができました。
ニードルRF、薬剤注入、サブシジョンなど、それぞれ仕組みが違い、同じ回数や料金で単純に比較できるものではありません。
最初は少しためらいもありましたが、実際に相談してみてよかったと思っています。一方で、施術を受けるかどうかはまだ迷っています。
費用は高いと感じていますが、改善が期待できるなら前向きに考えたい気持ちもあります。自分のクレーターに必要な治療と、期待できる変化を確認してから判断するつもりです。
今後、治療を受けることになれば、費用や痛み、その後の経過も含めて、実際にどうだったのかを紹介したいと思っています。
同じようにニキビ跡が気になっている男性も、最初から施術を決める必要はありません。まずは自分の肌の状態を知り、納得できる治療があるか相談するところから始めてもよいと思います。
参考情報
- 日本皮膚科学会|にきびのQ&A:にきびの原因や治療、日常のスキンケアについて
- 厚生労働省|美容医療を受ける前にもう一度:施術前に確認しておきたい4つのポイント
- 国民生活センター|男性の美容医療トラブルも増加!:高額な契約や解約などの注意点

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